TOUR SUKIMASWITCHを振り返る:夏のコスモナウト
序盤2曲で会場の空気を十分に温めた後の3曲目にくるこの楽曲。
初日に聴いたときは「ここで既に明るいながらも少しゆったりした
ナンバーにいくのか…ほう…」と思っていたりもした。
この理由はセットリストが後半になるに従って察することに
なるのですが。笑
この曲『夏のコスモナウト』は、体全体でリズムに乗りながらゆったりと
音のギミックを楽しむ曲だなと思いながら聴いていた。
各々技巧を凝らした演奏をしているものだから、耳も目も
あっちにいったりこっちにいったり、気になるところが多すぎて
曲調の割に忙しい曲だったなぁ、と。笑
好きだったポイントをまとめると
- イントロ終わり、ボーカル入る前にいい感じに入ってくるアニキのバスドラ
- 1Bメロ、規則的な音を刻みながら会場を見渡すしんたさん(余裕だなぁ…笑)
- やたら両手を広げ、打ち上げられる卓弥さん(表情が無邪気すぎて。笑)
- 卓弥さんの♪火薬という名の魂(ソウル)♪の歌い方
- サビ終わりの♪いこーぜ♪の卓弥さんの歌い方
- 2Aメロに入る手前の石成さんソロ、とそれを石成さんを指して立てようとするしんたさんと本間さん充さんコンビ
- 2Aメロの『困難な壁』『気にしない』『落書き』の卓弥さんの手フリ3連発 (☆•ˇoˇ•。)ノたとえこーんなんなかーべにでくわしたーとしてーも
(☆•ˇoˇ•。)b゙きにしなーあーい
(☆•ˇoˇ•。)ノシらくがきーでもしちゃーって
かわいすぎる - 2Aメロ♪新しい記録で♪『記録で』の部分にぱぱぱぱー♪と挟み込むしんたさんの鍵盤の音
- 間奏石成さんがいい音を出しているところに乗っかって低音を唸らせる種子田さん
- 間奏終わりのぱーぱっぱぱっぱぱっ♪のリズムに合わせて口ぱくぱくさせるしんたさん
- Cメロというのでしょうか、それとも3Bメロになるのでしょうか、♪いつも明日を準備してきた♪のところのしんたさんの変則的なリズム。リズムに合わせて首をくいっと前に押し出す動作
- ラスサビ手前のしんたさんのきれいなグリッサンド
- ♪芯の強さを誇りに!♪の卓弥さんの節回し、からのしんたさんの技
- 上のフレーズから先の卓弥さんのその時々で違う独特な節回し
…あたりかな。
この曲の演出、♪輝け光の華!♪で卓弥さんが大きく手を広げると同時に
後ろの窓枠のようなセットの先から花火が見えていた。
「ベタだな〜」なんてひねくれたわたしは最初は思っていたけど、
でもやっぱりこの曲の世界観を視覚的に彩るのに一番最適なものは
『花火』なのだな、と思ってみていた。
奇しくもツアーが夏まで続いたから、追加公演のころにはこの演出も
ちょうどいい季節になっていて、それもまた月日の流れを感じさせる
ものとなっていたな、と。(これは結果的に、なのかもしれないけれど)
アウトロのメンバー各々が繰り出す眩い音と弾ける花火がシンクロして、
その映像を眺めるしんたさんもいい表情をしていたな。
この曲は2014年の夏フェスで聴いていたときに
卓弥さんが歌詞もにょもにょっとしたりしていたのもあって
言葉数が多いだけに鬼門な曲なのかな、と感じていた。
でもこのツアーになったらすごい歌いこなしていて、独特で毎回違う
節回しを何種類も見せてくれていて、さすがだなぁ…って思った。
それをいとも簡単にさらっと歌ってしまうから、やっぱりこの歌い手
大橋卓弥、恐ろしい人だ。
ライブが終わったあとに友達たちと「夏コスのあそこ、よかったよね!
卓弥さんのあの歌い方!ほら…!」って言ってマネしようと思っても
なかなかできないんだもの。でもとても印象的で、みんな「あれね!
あれよかった!」って共通認識はもっている。でも歌えない。笑
福岡公演延期、からの復帰、を境にこの曲の歌い方・声の出し方が
少し変わったようにわたしは感じていた。
前半戦のほうが、喉に力が入っている感じというか、新しい歌い方に
挑戦しているな、という感じ。
復帰してから初めてみた和歌山公演からは歌い方が今までの大橋卓弥寄りに
近づいていたような気がした。
でも、後半戦数を重ねるに連れてやっぱり♪火薬という名の魂(ソウル)♪の
歌い方とか、不安と希望両方に満ちあふれる主人公の気持ちを歌うには
この声の弾けさせ方がしっくりくるのかな、少し前半戦の歌い方に
戻っていたような。…そんなことをツアー中は感じながら聴いていた。
序盤3曲だけで、コロコロ顔色を変える大橋卓弥という歌い手。
『音楽を楽しむとはこういうことなのか』とこの3曲だけで
充分実感するのだけど、それだけで飽き足らないのが大橋卓弥…
というかスキマスイッチ、そしてこのバンドメンバーたちなのだなと
この後に感じさせられるのだった。
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