藤木直人と寺岡呼人さんのはなし(後編)~原点回帰tourを終えて、思ったこと
昨日書いた記事の後編です。
前編はこちら↓
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呼人さんが出てきてから割と長いことMCをしていて、前編で書いた以外にも、「デビュー当初と今で変わったこと」の話をしていました。
例えば「LINEで曲についてのやりとりをするようになった」とか。
この話に入る前に呼人さんが
僕、藤木くんとLINE友達です!
とドヤ顔で自慢していて。 会場から「えー!いいなー!」と羨ましそうな声が。笑
今回のシングルを呼人さんにお願いするということが決まって、曲の打ち合わせをするために久しぶりに会おうってなった最初の打ち合わせ日が、呼人さんのお誕生日の日だったらしく。
直人さんは、特に狙ってこの日にしたわけではなく、「打ち合わせしましょう」となって、 呼人さんサイドから「このなかのどれかでお願いします」とあがってきた日程の候補のなかにたまたま呼人さんのお誕生日があったんだとか。
しかも、候補日のなかからスケジュールが合うから「ここにしましょう」って返したあとに 「あれ?この日って…」と思って調べたら、呼人さんの誕生日当日だと気付いて…と言っていました。
(「あれ?この日ってもしかして…」と気付いた直人さん、もしくは直人さんサイドの誰かがすごいと思う)
誕生日当日に会うのに手ぶらなのも何だから、とちょっとしたプレゼントをもって打ち合わせの現場に行ったそうです。
(何もらったの~?って聞けばよかったな~呼人さんに。笑)
その打ち合わせの場で呼人さんから
藤木くん、LINEってやってる?
と話を振られ、
やってますよ
って言ったら
じゃあ交換しよ
って言って、そこからLINEでの 曲についてのやりとりが始まったそう。
楽曲が完成してからも、たまにやりとりをしているそうです。
こういう話を聞けるのもうれしいな、と思いました。
あと、この日の本編の中盤戦のMCのなかで
舞台『魔都夜曲』を呼人さんが観に来てくれて、 「すごいおもしろかったよ藤木くん!」って褒めてくれてうれしかった
という話をしていたのですが、呼人さんの口からも
魔都夜曲おもしろかったよね、あれ!
と客席に振ってきてくれて。
続編があるなら僕もぜひ出してください!
と呼人さん。
直人さん、すかさず
呼人さん、やめたほうがいいですよ、そういう風に言うとうちの事務所のスタッフ 本気にしちゃうから!
と。笑
これに対して
あんまりセリフがない役ならいいよ
と意外と乗り気な呼人さん。
それに乗っかって客席から「チーチャン!」とか「サミー!」とか、あらゆる役名が飛んできてたんだけど(てかサミーはないでしょ。笑)、 呼人さんが拾いきれなくて。
そうしたら直人さんが
もう随分前のことだから!呼人さんは一回しか見てないから、みんなみたいに役名覚えてないから!!!!笑
とツッコむ。笑(ファンの人は複数回観ていると断定していますね…( ^ω^))
そんなおもしろい流れもありました。
ふたりで少し話をして、場をあっためたところで(というか既に会場大盛り上がりでしたけど笑)、直人さんが
せっかく呼人さんがステージに来てくれたから…もう1回になっちゃうけど、 この曲やってもいいかな?
と会場に問いかけました。
そうやって言われたらどの曲かもう明白でしょう。
もちろん会場からも「いいよー!」の声が。
そして直人さんは、呼人さんに曲紹介を促しました。
これ、直人さんなりの先輩への気遣いだったのか、段取りになかったようで、 呼人さん「え、俺?」みたいな感じで戸惑っていて、直人さんが
呼人さんが作った曲なんで…せっかくだから。
と促していました。
さくっとタイトルコールするぐらいかな、と思っていたのだけど、呼人さんはこんな風に話し始めました。
僕の誕生日から制作が始まって、藤木くんの誕生日にリリースされたこの曲… ふたりともこの歳になった今だからこそ、この曲ができました。
『コズミックライダー』のときにはご迷惑をおかけしてしまっていたようなので、 今回はちゃんと納期に間に合わせて「スピード仕上げ」しました!笑
それではこの曲…聴いてください。『Speed★Star』!
そして本日2度目の『Speed★Star』。
呼人さんもギターを持って、贅沢すぎるトリプルギターな編成での演奏。
Aメロに入る前に3声が1小節ずつズレて入ってハモるところ、 いつもは直人さん→バンドメンバー→直人さんがもう1回、という流れでやっていたのですが、今回は呼人さんがいたから、直人さん→バンドメンバー→呼人さん、と順番に入ってくる流れに。
出だしからこれに感動してしまったわたしです。
サビも呼人さんがハモに入ってくれていて、とてもとても貴重な光景でした。
直人さんも楽しそうで、いつも間奏の「Speed Star~♪」ってメロが流れるところ、 直人さんとけいすけさんがふたりで顔を見合わせて歌っているんだけど、この日は呼人さんが真ん中に入って、歌っているふたりを見てニコニコしていました。
とても微笑ましい光景。
曲が終わっても大盛り上がりな会場を見ながら直人さんがこうひとこと。
せっかく呼人さんに来てもらったんだから、これだけで帰ってもらうのももったいないよねえ。笑
もちろん!もったいなすぎる! …なんて話していたところで直人さんがはっとした顔をして
あ、呼人さん待たせちゃ悪いので急いで言うけど、グッズ買ってくださ~い!
…ぬかりない、ぬかりないぞ、藤木直人…。笑(でも雑。笑)
呼人さんがね、今回のツアー遊びに来たいって言ってくださって、 でもお忙しいからどこか日程が合うところあるかな~って思ってたら、 今日なら来れるよ、って言ってくれて。
せっかく観に来てくださるんだったら一緒にステージに上がって演奏してくれませんかって 僕がわがままを言ったら、呼人さんが快くOKしてくれたんだけど…とてもうれしかったです。
なんかこの盛り上がり具合、今日がファイナルみたいになっちゃったね…でも明日もあるんで。
ちょっとお天気が心配だけど、明日も来るよって人は一緒に盛り上がりましょう。
今日のことは……明日来る人には内緒にしとこっか。笑
という言葉と一緒ににかっとハニカミ笑顔。わかってるなあ、この人…。笑
再来年は20周年なんで、また派手にやりたいなと思っています
という流れを受けて、呼人さんが
20周年にもせっかくだから何かやれたらいいね
と。
歓喜の声があがる会場を横目に見つつも呼人さんが突如
ちなみに僕!来年50歳ですっ!
と手をあげて宣言。
「えええええええ!?!?!?!?」と会場から驚きの声。
呼人さん若いよね。見えない……。
するとその発言を受けて直人さんが
僕!5年後に50歳ですっ!
と呼人さんのマネをして 手をあげて宣言。
この流れにふたりして顔を見合わせてケタケタ笑ってたんだけど、 ふたりともかわいすぎるなんなのこのおじさんたち。笑(こら)
そんな冗談を交えつつも、
もう1曲、この曲も一緒にやりたいと思います!『陽のあたる場所』!
というコールから最後のナンバーへ。
アンコールのここで出てきたから、こうなると思っていたけど、 やっぱり来たよ~!!!!!!!
17年待ち望んでいたコラボレーションをとうとうこの目で見れる日が…。
冒頭からうれしすぎて、笑ってるんだけど目からは涙みたいなよくわからない状況でした、わたし。笑
1番は呼人さんが、2番は直人さんが歌い、サビはメインを歌っていないほうがハモりに入るという構成。
呼人さんが歌っている後ろで直人さんがハモりのパートを歌っているという光景が、とても新鮮に感じられました。
2番終わりで、ブリッジの部分を本当は直人さんが歌う段取りだったのかな?それともちゃんと決めてはいなかったのかな?呼人さんが直人さんに目配せをしていて、 ここでも直人さんが呼人さんに目で歌うように促していました。
「ガラスのような~」のブリッジ部分から、「愛する人よ 僕は旅立つ」のところも呼人さんが歌ったのですが、本来「愛する人よ 僕は旅立つ」と始まる鍵盤と歌だけのところで異変が…。
なんと呼人さん、即興で歌詞を作ってこの場への感謝の気持ちを歌ってくれたのでした。
あまりに突然の出来事だったので、なんとなくしか覚えていないんだけど、こんな感じのことを歌っていたかと思います。
藤木くん 今日はありがとう
ひさしぶりに一緒に 歌えてよかったよ
20周年も 一緒にやれたらいいね
お客さんたちも 本当にどうもありがとう
(出だしにびっくりしすぎて後半2行は本当に曖昧…もしかしたら全然違うかも。 そしたらすみません)
とにかく、呼人さんから今日のこのステージへの感謝の気持ちが述べられていました。
この言葉を受け取れて、わたしたちもとてもうれしかったです。
そして、この言葉をもらったことで藤木直人と寺岡呼人のコラボレーションは、また見られる日が来るような気がして。
奇跡の瞬間に感動しながらも、もうすぐ終わっちゃうこの曲にちょっとの切なさを感じつつも、きっと未来にもまたこういう瞬間は来るんじゃないかなという期待を込めてくれたことにとてもありがたいなと思ったのでした。
曲終わり。ギターを下ろして、ふたりでハグ。
そして呼人さんも加わったメンバー全員でお辞儀をして、直人さんの肉声での
どうもありがとう!
の言葉をもらって、この日のステージは幕を下ろしたのでした。
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今回のツアー、割とおもしろいMCをいくつか聞けたなと思っているので、思い出しつつそれもまとめられたらいいな~と思っています。
書く時間をとれるかな…と思いつつ、がんばってみます。